大阪城も所有しているらしい(又聞き)
それで、あの、上沼恵美子さんの機嫌は直ったのでしょうか?という間の抜けた質問をするくらいには、私は「お笑い」に対して無知である。
世間的に、「M-1グランプリ」は大変な人気を誇る漫才コンクール番組であり、どのコンビやグループが優勝するかということに、毎年注目が集まっている。
だが、私はこの番組を未だに一度も観たことがない。ツイッターのトレンドにM-1の名前が挙がってきた時に、「ああ、そういえばそんな季節だったな」と思い出す程度である。
私はどうも、お笑いを観るのが苦手なようだ。
真顔で面接にも落ちる
以前、会社の別部署から新規ポジションの採用で声を掛けられたことがある。
とりあえず面接を受けてみたのだが、その際に、「この仕事は、お笑いが好きな人に向いているのだけど、お笑いは好き?」と面接官に訊かれ、「いえ、特に」と思わず真顔で答えてしまい、あえなく不採用になった。
今思うと、この時の面接に落ちていて本当に良かった。
ハイリー・センシティブ・パーソン
なぜ、私はお笑いが不得意なのだろうか。と考察した際に、芸人がスベっているのを目の当たりにするのが辛い。ということに気づいた。
また、M-1グランプリのように、芸人が審査員から厳しい言葉で批評されている光景(実際に見ていないので、想像)も、グサッとくる。
こんな経験をするのは、私だけなのだろうか。そう思ってネットで情報を検索すると、どうも私はハイリー・センシティブ・パーソン(HSP)というカテゴリーに該当するらしい。
HSPって何?
ハイリー・センシティブ・パーソンとは聞き慣れない概念だが、日本語に訳すと「過剰に敏感な人」だ。ウィキペディアを引くと、こう書かれている。
ハイリー・センシティブ・パーソン(英: Highly sensitive person, HSP)とは、生得的な特性として、高度な感覚処理感受性(あるいは、カール・ユングの造語で言えば生得的感受性)を持つ人のこと。共通して見られる特徴として、大きな音、眩しい光・蛍光灯、強い匂いのような刺激に対して敏感であることが挙げられる。HSPはしばしば、豊かで複雑な内的生活を送っているという自覚をもっている。物事に対して容易に驚き、短い時間にたくさんのことを成し遂げるよう要求されると混乱するという性質を持つ。
うむ、難しい。
なので、実際にHSPだという著者の方の本(『「敏感すぎて苦しい」がたちまち解決する本』)を読んでみた。
電磁波は見えない
本で学んだ内容を簡単にまとめると、HSPは「空気を読みすぎてしまう」タイプの人間。ということになる。
自分に関係ないことでも、他人が怒られたり辛い目に遭っていたりするのを目にすると、過敏に反応してしまう。そして、大人数でわいわいするのが苦手で、一人の時間を必要とするタイプ。
確かに、当たっている。およそ世間の5人に1人はHSP。ということになるらしい。結構多いのだ。
まあ、私の場合は「電磁波に敏感」とかはないのだが、神秘的なものに心を魅かれやすいという特徴はある。
YouTubeなら大丈夫
そう考えると、私の場合、YouTubeなどの動画を観るのは平気である。スベってたりする場面は飛ばせばいいからだ。
YouTubeは非同期型遠隔メディアなので、HSPにとっても楽しめる。良かった。私はお笑い自体が嫌いではなかったのだ。
昨年末、私はYouTube Premiumに加入したので、いろいろな動画で笑い死んでいる。
最近のお気に入りは、「エミリンチャンネル」を提供している大松絵美。テレビキャスターを目指していてなぜかお笑い芸人になったという特異な才能の持ち主である。
HSPも悪くない
HSPは近年提唱された概念なので、100%正しいなどということはないが、生き方は人それぞれ、という至極真っ当な事実を再確認するには役立つだろう。
もし、上沼恵美子がYouTuberになることがあれば、HSPの私にも、きっとそのお笑いが楽しめると思う。
たぶんないけど。
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