やたらアメリカンなGenius BarがiPhone XSのカメラを1時間で直した

お正月、iPhone XSに機種変更

お正月、日枝神社に初詣に行った帰りに、赤坂のビックカメラで機種変更した。

元々、携帯を買い替えようと思っていたし、次の日から河口湖に旅行に行く予定があったので、ポートレートモードで写真が撮れるiPhone XSに。

この日は店舗も空いていたし、手続きで特にトラブルになることもなかった。その日は時間を掛けて、のんびりとアプリの引き継ぎを完了させた。

逆さ富士の側に映る不穏な影

お正月の河口湖は気持ち良く晴れていて、とても快い。富士山も綺麗に見える。湖畔を散策して、ほうとうを食べながら、無意味に遠近感のある写真を撮り続けた。

だが翌日、ホテルで迎えた朝、逆さ富士をカメラに収める私の目に、不穏な影が映った。

最初は見間違いかと思ったが、何回試しても、画面の右下に黒い染みのようなものが現れる。カメラにゴミが付いたのだと思って、布で拭いたが、直らない。

眼前には神聖なる逆さ富士。なのに買い替えたばかりのiPhone XSに出現した不具合。どうしよう。

とりあえずググった

いくつかのブログを検索した結果、これはどうもカメラの内部に何らかの原因でゴミかホコリが侵入した、模様。これは自分ではどうしようもなく、Appleに修理を依頼するしかないらしい。嫌だ。

でも、このままの状態でカメラを使い続けるのも我慢できない。だって私は無意味に遠近感のある写真を撮りたくてこの機種を選んだのだ。私の遠近感を早く取り戻さねば。

Genius Barを予約

親切なブログによると、こんな時はApple StoreのGenius Barに相談するのが一番。ということで、利用方法を調べた。今まで幸いにもApple製品で問題を起こしたことがなく、どうやればそのお洒落なGenius Barに頼めるのか、知らなかった。

どうも、事前予約が必須。であるらしい。そういえばたまにApple Storeに直撃して断られている人を見ることがある。前もって調べておいてよかった。ありがとうGoogle、ありがとう親切なブログ。

意外とどこも空いてない

Genius Barの予約は、Appleサポートのウェブサイトでできる。対象の製品や、問題の詳細について回答した後、「持ち込み修理」のメニューを選択すると、以下のような画面になる。

apple_support

https://getsupport.apple.com/

どうも全国の女子高生たちがiPhoneの画面を割り続けるためか、どうなのか、どの店舗も意外と空いていない。

近所で一番早く予約が取れたのが表参道のApple Storeだったので、とりあえずそこを押さえた。予約日は1週間後。それまでの間は、不穏な黒い影に見て見ぬ振りをして、撮った写真はうまいこと切り抜いてインスタに上げる生活。

ちなみに後から知ったことだが、サポートの依頼はiPhone上の「Appleサポート」アプリからもできる。なんだか地味なアプリなので起動したことがなかった。ごめん。

apple_suppport_app

そして運命の日

1週間後、予約日当日。いつもより仕事を少し早く切り上げて、地下鉄で表参道へ。実はちょっとどきどきしていた。

カメラの修理で端末を預けることになったら、どれくらい待たないといけないのかな。そんな不安を抱えながら、Apple Storeに入り、やたら透明感溢れる螺旋階段を下りた。

apple_omotesando

https://www.apple.com/jp/retail/omotesando/

赤いTシャツを着たスタッフの人に予約時刻と名前を伝えると、席を案内された。しばし待つ。

やたらアメリカンでカジュアルなサポート

少し待ってからやってきた担当者は、ちょっと陽気そうな外国人の方。でも日本語は上手。

「なんか写真を撮った時に黒い影ができるんですよねー」と相談して、カメラを見せる。

ただ、不思議なことにその場では憎き不穏な影がよく見えなかった。もしかしたらなんらかの拍子でホコリがどこかに消えたのかもしれない。

でも、その担当者は自分のTシャツでカメラを拭き拭きした後(Tシャツで拭くのもすごいが、アメリカンな感じがして特に何も思わなかった)、「せっかく来たので、カメラ交換しますー?」とやたらカジュアルな感じで勧めてきた。あ、はい、そうします。

1時間もかからずに終了

タブレットで注意事項を説明された後に、サインをする。あれ、どれくらい待つの?という質問をする間もなく、書類を渡されて、「あと1時間でできるので、時間になったらここに来て、入り口のおねえちゃんに声掛けてください」と言われた。おねえちゃんだな。了解。

私は正直、こんなにあっさりと終わるのかと驚愕していた。てっきりどこかの修理工場に発送しないといけないのかと思っていた。その後は、サブウェイでコーヒーを飲みながら、適当に時間を潰す。

再度訪れたGenius Barの入り口にはおねえちゃんではなくおにいちゃんが立っていたが、笑顔で受付をしてくれた。

受け取った端末のカメラからは、無事に不穏な影が消えていた。さようなら、うたかたの幻。

迷うことなく相談が吉

今回、初めてのApple製品のトラブル、ということで若干緊張もあったのだが、終わってみれば拍子抜けするほどあっさりと解決した。皆さんも何かお困りのことがあれば、とりあえずGenius Barを予約してみるのがお勧め。

私の場合は、買ってからすぐの初期不良だったため、通常は8800円する修理費も無料となった。この辺りの条件は人によって異なると思うので、担当者に相談(水没してたりすると当然有償になる)。

あと、修理の前にはバックアップが必要なので、iCloudを日頃利用しておくと、スムースに事が運ぶ。

Appleはやはりとても優秀な会社だった。ということで、私は今日も無意味に遠近感のある写真を撮り続ける。







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